離婚原因が嫁の浮気でも男が親権を取るのは難しいって本当?
夫婦二人であれば離婚する際、慰謝料の問題や財産分与など次々に問題を解決していけます。
ですが、子供がいた場合、子供の親権は母親か父親、どちらかがもつということになります。
離婚は親権で揉めることが多く、さらに、子供の親権を父親が得るのは難しいとされています。
今回は、このことについて見て行きましょう。
妻が浮気をしたとき親権はどうなるのか
子供は夫にとっても妻にとっても大切な存在です。
妻の浮気が原因で離婚するのだから、夫側に親権があるのでは?
そう捉えられがちですが、残念ながら、子供の幸せを考えると、妻側に親権があったほうがいいと話が進められることが多いのです。
それは何故なのでしょうか?
親権の問題と夫婦の離婚問題は別
離婚の話し合い、そして親権の話し合い。
実はこれらは、まったく別のこととして話が進められていくのです。
妻の浮気が原因で離婚に至った場合、夫側から妻に対して、慰謝料を請求することができます。これは当たり前のことです。
しかし、親権の問題は、子供を中心に、「子供がこれから先、幸せに暮らしていくためにはどうすればいいか」という点に重点を置いて話し合いが行われます。
日本は、母子家庭には配慮された環境がありますが、父子家庭にはまだまだ厳しいのが現実です。
特に母親が専業主婦だった場合や、子どもが小さい場合は、母親が圧倒的に有利です。
子どもが小さければ小さいほど、育つのに母親の力が必要だと考えられているからです。
そう、子供にとって妻が浮気したかどうかは関係ないのです。
そのため、離婚の理由が親権問題にかかわることはほぼありません。
父親である夫側に親権がいくケースとは?
もちろん夫側に親権がいくケースもあります。
それにはいくつか理由があり、一例として下記のような場合などが挙げられます。
夫が親権を得られるケース
- 子供本人が母親ではなく父親と暮らしたいと明確に意思表示しているとき
- 母親が子供に対して虐待をしていることが判明したとき
- 母親が育児を放棄していたとき
- 母親が子どもの学資金などを使いこんでいた時
このような場合は、父親が親権を持つパターンが多いようです。
なおかつ、普段から夫が父親として育児に積極的に取り組んでおり、離婚後も子どもを育てる環境が整っている場合、父親側にいたほうが子供も幸せだろうと判断されることがあります。
親として何をしてきたか
これまで、子どもに親として何をしてきたか、それが一番重要です。
妻が浮気をしたのはたしかに悪いことです。
だから親権は自分に、という夫側の主張も分かります。
ですが、これまで家庭を顧みず育児もほとんどやったことがないというのであれば、親権は妻側にいく可能性が大きいでしょう。
子供の幸せを一番に願うこと。
これが子供にとって最良の結果となるはずです。
まとめ
妻の不倫が原因で離婚をする場合でも、父親が親権を取るのは難しいということをご説明しました。
離婚で親権が妻の側に行った際は、養育費を支払う必要があります。
養育費はともかくとして、慰謝料まで請求されてはたまったものではありません。
しっかりと妻の有責を証明するためにも、証拠はきちんとおさえておきましょう。